平助は高杉の着流しを掴んだ
平助「捕まえた…………大人しく
縄にかかっときゃいいんだ」
総司と一に押さえられる晋作
栄太「晋作!遅いっっっ!!!」
晋作「今どうなってるか分かるか?
慰めに遭ってるんだ……」
栄太「汚らわしいっっっ!!!
美輝が起きる前に船を出したいんだ
寝てないで早く行くよ!」
晋作「じゃあ……助け出せよ!!!」
栄太「…………………………本当
面倒くさい…………」
栄太は抜刀
応戦したのは総司
互角か総司の方が少し上
晋作も抜け出し抜刀
そこへ現れたのは 桂小五郎
桂「早く行くぞ!美輝が目覚める!」
晋作「喋ってないで助っ人しろ!」
栄太「これでこっちの勝利……」
桂の剣の腕は近藤さんよりもずっと上
昔、江戸での他流試合で桂の気迫に
震え上がったらしい…………
逃げの小五郎は弱いのではなく
無駄な血は流さない人
桂「殺すなよ」
栄太「分かってる!!!
美輝に嫌われる事はしない」
晋作「今は誰が美輝を見てるんだ」
桂「玄瑞」
晋作「そうか……じゃあ、もし美輝が
起きてもまた眠らせてくれるな」
平助「美輝を傷つけるな」
栄太「お前だけには渡さない!!!」
平助「悪いな……さっき美輝は
俺を好いてるって言ったぞ」
栄太「大丈夫。これから長い年月かけて
美輝を振り向かせるから…………。
これからは壬生狼も手の届かない
長州で生きるんだ……。
諦めるんだな……」
平助「ふざけんなっっっ!!!
そこに美輝の意志はないだろ!」