平助「美輝は鳩尾に一発食らって
眠ってる………起きたら船の中……」
一「高杉を捕縛すれば……奪還に使えるな」
二人も抜刀した
魁先生、左利きの居合いの達人
三段突きの剣豪
剣豪三人は流石の高杉でも無理だと諦め
踵を返し走り始めた
一「片足や右腕くらい無くても
生きていける!!! 捕縛するぞ!」
晋作「右腕無くなったら武士として
生きていけないだろう!!!」
一「町娘を浚うのは武士らしいか?」
晋作「元々浚ってったのは壬生狼だろ!」
総司「…………………………」
平助「…………………………」
高杉を追い掛けながらの会話である
一「全てにおいて此方が負か?」
総司「美輝の件に関しては…………」
平助「長州に連れ去られたら最後だ!
本当に美輝とは会えなくなる…」
総司「だからぁ~平助は切腹だからね?」
晋作「お前等のその体力………ハァハァ」
平助「あぁ…………そうかぁ…………
美輝と毎日走ってたから………
自然に身に付いたんだな………
初めて走ってて良かったと思ったよ」
総司「そう? じゃあ…………
美輝も役に立ったの?」
平助「総司酷ぇ~~~~~~~!」
一「俺も走るべきだった……あいつが
帰ったら皆で走るしかないな……」
平助「うん。それが良い………」
総司「だからぁ……平助は切腹!」
平助「お願い………助けて……」
一「切腹ではないんじゃないか?
謹慎だろう……………」
平助「謹慎なら良いんだけどな……
相手は土方さんだからなぁ…」
総司「まぁ……拷問は覚悟した方が良い」
平助「それはもう覚悟してる……」