放課後を告げるチャイムが鳴る。
今日もまた、つまらない日々を過ごした。
私の座る、窓側の前から3番目の席から見える校庭の景色は、これと言って変わった様子もなく、夏特有の青々しい緑の葉が生い茂っている。
なんとなく日々を過ごしていたら、全くもってつまらない日常生活になってしまった。
これから、物置部屋に向かわなければいけないのだけれど、珍しく窓から吹き込む涼しい風に誘われ深く眠ってしまった…。
✳︎
「うぅん…」
ぼやける視界。どうやら眠っていたようだ…。
教室の時計は午後7時25分前後を指しているようだ。元からつけるきはないけど、メガネがないから正確な時間がわからない。
「……って、7時25分?!」
7時25分。完全下校時間を大幅にオーバーしている。そんなことよりも、『約束』を忘れていたことがもっとマズイ。
でも、皆はもちろんあたしのクラスを知ってるし、必ず探しに来ると思うんだけど…。
さっきから、外がやけに煩い。
校門の方からサイレンのような音がする。
恐らく夥しい数のパトカー、救急車がいるのは間違いないと思う。
何か事件でもあったのだろうか…。
『…きゃあああああああ!!!』
階段の方から、叫び声がした。…聞き覚えのある声だ…!!
『校門』に集まる『夥しい数のパトカー、救急車』…。
考えられるのは…!
私は地面を強く蹴り、叫び声が聞こえた階段の方へと急いだ。
今日もまた、つまらない日々を過ごした。
私の座る、窓側の前から3番目の席から見える校庭の景色は、これと言って変わった様子もなく、夏特有の青々しい緑の葉が生い茂っている。
なんとなく日々を過ごしていたら、全くもってつまらない日常生活になってしまった。
これから、物置部屋に向かわなければいけないのだけれど、珍しく窓から吹き込む涼しい風に誘われ深く眠ってしまった…。
✳︎
「うぅん…」
ぼやける視界。どうやら眠っていたようだ…。
教室の時計は午後7時25分前後を指しているようだ。元からつけるきはないけど、メガネがないから正確な時間がわからない。
「……って、7時25分?!」
7時25分。完全下校時間を大幅にオーバーしている。そんなことよりも、『約束』を忘れていたことがもっとマズイ。
でも、皆はもちろんあたしのクラスを知ってるし、必ず探しに来ると思うんだけど…。
さっきから、外がやけに煩い。
校門の方からサイレンのような音がする。
恐らく夥しい数のパトカー、救急車がいるのは間違いないと思う。
何か事件でもあったのだろうか…。
『…きゃあああああああ!!!』
階段の方から、叫び声がした。…聞き覚えのある声だ…!!
『校門』に集まる『夥しい数のパトカー、救急車』…。
考えられるのは…!
私は地面を強く蹴り、叫び声が聞こえた階段の方へと急いだ。