それだけ言うと瑠季は仕事の話は全然しなくなって
しまい、一緒にビールを飲んでいる。

「お前このすべり台でよく頭ぶつけてたよな」

笑いながら話す瑠季。

「よくバカにならなかったもんだ」

このすべり台はぐるぐる巻きになっていて、
誰が滑っても頭を打つのに、瑠季と尊だけは
頭を打たずに滑ってきたのだ。