「え...?」

「だから俺の会社にこいと言っている」

「瑠季ちゃん、俺の会社って...社長になったの?」

「そうだよ。去年設立したんだ。
秘書として、俺の会社で正社員としてどうだ?」

「でも...」

「給料か?」

「ちゃんと保障するよ」

「でもなぁ...瑠季ちゃんと一緒って...」

「嫌なのか?それともう”ちゃん”はやめてくれ」

「どうして?瑠季ちゃんは瑠季ちゃんだよ」

「どうしてもだ。ほら、呼んでみろ」

「嫌だ」

瑠季ちゃんは、あの頃の瑠季ちゃんじゃないみたい...

「俺の命令は絶対だ。呼んでみろ」

「瑠季...」

「できるじゃねぇか。だから俺の会社にこいな」

「初出勤は4月1日からだ。迎えにいく」