「…うん」

「ありがとう,私のために一生懸命になってくれて」

「だって友達だもん」


2人で笑い合った

さっきのことを忘れるかのように友情を確かめ合うみたいに


「未來」


この安心する声は私が大好きな人の声


「蒼,ごめんね? ありがとう」

「あぁ,よかった」


教室だというのに私を抱きしめた

うわっ! またみんなからの悲鳴が上がっちゃ…

ん? 上がらない?

どうしてだろうと思い周りをみてみるとみんな穏やかな目をしていた

どうして?


「みんな、認めてくれたんだよ」

「え? 」

「みんなの目を見たろ?あれが証拠だ」


抱きしめられたまま小さい声で会話をした

そっか,認めてもらえたんだ

よかった


「よかった」


思わず涙声になってしまった


「泣くなよ」

「泣いてないもん」

「強がり」

「馬鹿」


2人の空間に入っていると


「おいおい、俺たちいるんだけど」

「目の前でイチャつかないでよね」

「本当だよーふふっ」

「目のやり場に困る」


上から瑞貴、聖奈、友夏、莉羽ちゃん


瑞貴なんか姉弟のこんなの見たくね〜って目を手で覆っている

恥ずかしいっ! ボッと顔が赤くなるのがわかる