「悪い、助かった。未來連れて行くから」


あいつがいい奴だったってことを初めて知った


「蒼樹さん!未來をお願いします」

「おう」


未來を抱きかかえ保健室へと向かった

いいのか悪いのか保健室には誰もいなかった

とりあえずベッドに寝かせた

寝かせた時に少しスカートが捲れ上がっていたようでそこには痛々しい痣がたくさんあった

それもスカートで見えないところに

その後も腕をまくってみると至る所に痣がたくさんあった

こいつ…なんで言わないんだよ

確実に未來が倒れたのはこのいじめに関係があるんだろう

俺…なにも気付けなかった

…藍原友夏は気付いてたのにな

確か未來の1番の友達の聖奈ちゃんも俺と同様未來の変化には気付いてない様子だった