一通り話し終えると彩香はあたしに聞く。
「花はあの人の事まだ忘れられない?」
急に聞いてくるから心臓が高鳴った。
「あーうん。まぁね。」
返事にこまりながらそう言った。
「でも転校してもう3年でしょ?そろそろ他の人見つけなよー」
「まぁそうなんだけどさ....」
正直。他の人とか想像できない。
あの人はあたしの1番だから。3年経った今でも。
「あたしはさ花には幸せになってほしいの!叶わない恋してたって幸せにはなれないよ?!新しい出会いを見つけようよー!!」
そんな事は自分でもよく分かってる。
あたしが俯いたが彩香は話を続ける。
「そうだ!!合コンしようよ!!うん!そうしよう!」
「いやいや。彩香には翔くんがいるでしょ?」
「これは!花に幸せになってもらうための合コンだからいーの!」
そうニコニコしながら彩香は言った。
「いや。いいよー合コンとか興味ないし。」
そう言ったけど彩香は聞いてないみたい。
どう断ろうか悩む事になってしまった。

ちょうどその時
一時間目が始まるチャイムが鳴った。