「綺汐。住むも住まないも、お前のFreeだ」

「自由、で、いい、の?」

綺汐が過呼吸になり始める。

「じゆっ……したらっ…………こ…ちにっ……おこっられ…………る…っ」

もう、うまく喋れてない。

「綺汐っ!」

そう一言いって、叶汰(かなた)が自分の唇を綺汐の唇と合わせ、息を整えさせる。

「はぁっ……すぅっ…はぁっ……すぅっ」

段々と落ち着きを取り戻す綺汐。