「これと、これと。あ、これも」














時間的に遅いから、少し急ぐ。








結局、またピーマンを買ってしまった。








「まぁ、いっか」



















どうにか細工して、お弁当に忍ばせとこう。笑





















私は、家の鍵を開けて、中に入る。







18時40分。




急いでご飯作らないと!





















私はキッチンに立って、急いでご飯を作りはじめた。








「おねーちゃん、お腹空いた〜」





すると、侑斗がやってきた。

















「ごめんね、侑斗。もうすぐ出来るから」




















時間がないこともあって、夜ご飯は炒飯になった。










春なのに、汗をかきながらご飯を作ったのは初めてだ。










よし、完成。






お皿を2つ持ってきて、きれいに盛った。





















よし、なかなかの出来。笑










「優衣、侑斗、ごめんね。ご飯出来たよ」










と、優衣と侑斗を呼んだ。













……あ、私の分…ま、いっか。






食べなくても死なないよね。笑





























「おねーちゃんは食べないの?」








と、優衣から聞かれ、










「うん、お腹空いてないから大丈夫」























と、嘘をつく。






ま、大丈夫大丈夫。


























「早く寝てね」









私がそう言うと、優衣たちは二階へ上がった。





















よし、片付けでもしよう。




明日はゆっくり寝ようかな。


















……明日?






















あ!









忘れてた。





明日は、あれだ。


千秋のやつ!笑


























「…ほんとに私、行くのかなー」








なんてひとり言をつぶやく。
























私はとりあえずSNSを開いて、千秋に聞いた。







〈明日、ほんとに行かないとダメ?〉







苦労して送信したのに、あっと言う間に既読がついた。


















〈当たり前だし。あ、明日、8時に駅〉












8時⁉︎



8時かあ。













んー、優衣たちどうしよう。





〈優衣たちどうすればいい?〉














〈あー、じゃあ、行きがてらで〉









行きがてら、か。





よし、早く寝よう。


























私は眠りについた。













「…ん……」










いつもどおりの6時30分に起き、お弁当を作りはじめた。














今日は何のキャラ弁にしようかなあ。











なんて思いつつ、適当に作りはじめる。





























7時。




お弁当完成。




よし、優衣たち起こさないと。

















私は二階へ上がり、優衣たちを起こしにいく。

















「優衣、侑斗。ご飯だよ」









「おはよ…おねーちゃ。」









「おはよう。ほら、おいで」




















寝起きが悪い侑斗は、毎朝私に抱っこされて一階へ降りる。

















「ごちそーさまでしたっ」








7時30分。







よし、家出るか。






















私は、優衣たちを連れて、保育園に向かう。








……そういえば。






















昨日、お母さん帰って来なかったなあ。











お母さんが心配になってきた。























お母さん、頑張ってくれてるから。









私も頑張ろう。













優衣たちを保育園に預けて、私は駅に向かう。



















すると、駅にはもう皆来ていて。








なんだか、申し訳ない…。


























「あ、春流!」








千秋ちゃんと、千秋ちゃんの彼氏と、もう一人。

















「ごめんね、千秋ちゃん。遅くなっちゃった…」








「まだ8時なってないから」

























と、言った後。







誰かが私の目の前に来て。


























「春流ちゃん、今日はよろしく」













顔が整っていて、背の高い。











優しそうな人。




























「あっ、こちらこそっ」













…待って、何で私の名前知ってるの?

















あ、千秋ちゃんが言ったのか。





























「俺は大我。大我って呼んで」














普通、名字も言うんだけどな。




まあ、いっか。





























「え、いきなり中良さげ〜♫」










って、千秋ちゃんがバカにしてくるから。


























「もう、千秋ちゃんっ」








って、言った。