―笑顔に隠された傷跡の深さを俺だけに見せてよ―

食事を終えて片付け終わり話し込めば深夜になっていて2人は慌てて布団に入った。
彼女の、ひやり、とした手が冷たくて心地良くては寝る時は いつも手を繋ごうと甘える。

そんな俺に彼女は嬉しそうに笑って手を差し出して

『お休みなさい』
ねぇ、起きたら明日が始まるよ。
君と一緒の変わらない明日が。


だから
居なくならないでね。


そう呟いて目を閉じた。