“恋人として頼られないのは辛いですよ”

繰り返される思いは湯気に溶けていく。

そして、お風呂から出て、着替えて居間に向かうと綺麗に並べられた料理。

いつだったかレトルトでも良いのに、と言ったら彼女は

「ただでさえ竜太朗は不摂生だから私が管理しないと」
そう笑っていた。

「いっぱい食べてね」

『うん、ありがとう』