愛しい愛しいお姫様は自殺願望者。

ゆらゆら
伝い落ちてくものは僕等の想いのようで

「お帰りなさい」

『ただいま』

綺麗な笑顔で俺を迎えた彼女の腕に巻かれた真っ白な包帯。

“また切ったんですか?”

そんなこと
聞ける訳なくて

『お風呂、沸いてるー?』

「うん、沸かしてるよ」

『じゃあ上がってからご飯食べるね』

「分かったー」