パシッ



振り向くと、廉先輩が

私の手首をつかんでいた。



廉先輩が触れているところが熱くなっていく…。




「えっと…せん、ぱい?」


「今からちょっと話せない?」


「いや、でも授業が…」



「やっぱり…サボれない?」


廉先輩は首を少し傾げて聞いてきた。



……可愛い




その顔に言われて断れるほど、私は真面目ではない。



「分かりました…サボっちゃいます」


そう言うと、廉先輩は笑顔で



「よし…じゃあ行くか」


と言って、歩き出した。