あの日から3週間ほど経った今でさえも



早希は朝から私と廉先輩の噂について話しかけてきて、



それを聞いていると、早希への罪悪感からか



すると、早希は



「どうしたの?」


と優しく聞いてくれて…



そのせいで私の胸はさらにチクっといたんだ。



「ううん、何でもないよ!」


でも、本当のことを言えるわけでもなく

何もないように振るまった。



「そっか…

じゃあ次移動教室だし、行こ?」



あんまり深く聞いてこないところも

早希の優しさなんだよね…


「うん!行こっか」




早希、ごめんね。



……ありがとう