わたしの気持ちを、亮平はすぐに受け止めてくれた。

そして服を脱がせながら、ゆっくりとベッドへ倒す。

「わ、わたしからも…」

思えば、いつも亮平は自分で服を脱いでいた。

たまには、わたしから脱がせてみようかな。

なんて思って声をかけたけど、手を伸ばしかけて恥ずかしさがMAXになる。

と、その時。

またも、亮平のスマホが鳴ったのだった。

「あ、仕事…?」

手を引っ込めて聞くと、亮平は気だるそうに着信を確認した。

すると、保留でも押したのか、着信音が消えたのだった。

「仕事。ホントいい加減にしろよな。今いいとこなのに」

そう言って亮平は、またわたしのところへ戻ってくる。

「せっかく、香乃子が脱がせてくれようとしたのに。ほら、もう一回」

亮平に手を取られ、心臓が痛いくらいにドキドキしながら、シャツのボタンを外す。

「明るいから、お互いがよく見えるな?」

亮平はそう言って微笑むと、唇を塞いだ。