「…聖夜」
「美希!やっと見つけた…
さっきは美希の気持ちも考えずに言ってゴメンな。
あのさ、返事は…じゃないな。
園田美希、さん。」
いきなり真剣になった聖夜に慌ててアタシも応える。
「は、はい」
「貴女が好きです。前は一生貴女を幸せにしますと言ったけど…
俺は貴女を愛し続けたい。俺のせいで貴女が泣くかもしれない。怒るかもしれない。辛いかもしれない。けど、俺は貴女を笑わせてあげたいんだ。」
「…もうちょっと早かったなら良かったのに」
「は?」
「もうちょっと早かったならアタシは迷わずはいって言ってた。
けど、ココでみつけたんだ、好きな人。
…だから、ゴメン」
「いや、俺があの時…なんて、後悔してても変わんねぇか。
…頑張れよ」
「うん
…アタシ、舞ちゃんの所へ行ってくるね」
「おぅ、行って来い」
聖夜に手を振るとアタシは走り出した。
グラウンド、購買、校舎裏、屋上…
「舞ちゃん、何処⁈」
なんで居ないの⁉︎
旧校舎の方…?
アタシが旧校舎の方へ足を向けた時、心友の声がした。
「美希っ!」
「舞ちゃん!」
「「やっと見つけた!」」
「アタシから先、言ってもいいかな?きっと舞ちゃんが聞きたいことの答えだから。」
「うん、聞かせて?」
「アタシ、聖夜振った。」
「…そっか、アイツもタイミング悪いね
ま、お疲れ様。」
「うん。
あの、アタシ達ってどーいう関係なの?」
「心友。決まってるでしょ?」
即答…よかった、姫ちゃんの言ってることは正しかったや。
「…うんっ!」
「さて…教室戻る?」
「あっ、アタシその前に中庭に寄っていい?」
「いいよ。私も着いてく」
「えっ?大丈夫だよ」
「一緒に行きたいのー」
アタシは舞ちゃんに中庭で会った姫ちゃんの話をしながら歩いた。
「ふーん。ん?あれ、西條姫ってまさ…「姫ちゃん!」
「美希さん。
…全て、解決しましたか?」
「したよ!姫ちゃん、ありがとぉ」
「私が美希さんに教えた詩です。どうぞ」
「え?いいよ、これ姫ちゃんの好きな詩なんでしょ?」
「いいんです、私はもう要りませんから」
姫ちゃんは最後に軽く微笑んだ。
「美希さん、舞さん、いつまでも貴女達の絆が続きますように。
いつでも私は貴女達の側に居ます。また会いに来ますね。
…さようなら」
強い風と光に思わず目を閉じ、開けた時にはもう姫ちゃんは居なかった。
「あれ?」
「美希…思い出した…」
「何を?」
「西條 姫…
7年前、旧校舎の屋上からこの中庭に飛び降りたんだ。原因はイジメから始まった心友との仲違い。
だから、私達を見ててほっとけなかったんじゃないかな?」
「案外怖くない幽霊も居るんだね…」
「うん…」
2人で顔を見合わせた時。
「こぉらぁ!佐倉舞ぃ、園田美希ぃ!
もう先生の授業始まってんでー!せめて担任の授業は受けんかーい!とっとと戻ってこーい」
「はーい」
「…ふんっ」
舞ちゃんは不良を演じてるから返事は返さなかったけど小さな声ではい、と呟いたのが聞こえた。
「舞ちゃんは不良に向いてないねっ♪」
「何よそれ。
…さてと、不良は授業サボりますわ。」
「えぇ?舞ちゃん、成績落ちちゃうよ」
「私は大丈夫なのー」
「授業終わったら屋上に行くねっ」
返事は無かったけど代わりに手を振ってくれたからきっと聞こえてる。
…ありがとう、姫ちゃん。
旧校舎の屋上を見上げながら姫ちゃんがくれた詩の本を握り締めて軽く笑うと
…こちらこそありがとう。
と姫ちゃんが言った気がした。
「美希!やっと見つけた…
さっきは美希の気持ちも考えずに言ってゴメンな。
あのさ、返事は…じゃないな。
園田美希、さん。」
いきなり真剣になった聖夜に慌ててアタシも応える。
「は、はい」
「貴女が好きです。前は一生貴女を幸せにしますと言ったけど…
俺は貴女を愛し続けたい。俺のせいで貴女が泣くかもしれない。怒るかもしれない。辛いかもしれない。けど、俺は貴女を笑わせてあげたいんだ。」
「…もうちょっと早かったなら良かったのに」
「は?」
「もうちょっと早かったならアタシは迷わずはいって言ってた。
けど、ココでみつけたんだ、好きな人。
…だから、ゴメン」
「いや、俺があの時…なんて、後悔してても変わんねぇか。
…頑張れよ」
「うん
…アタシ、舞ちゃんの所へ行ってくるね」
「おぅ、行って来い」
聖夜に手を振るとアタシは走り出した。
グラウンド、購買、校舎裏、屋上…
「舞ちゃん、何処⁈」
なんで居ないの⁉︎
旧校舎の方…?
アタシが旧校舎の方へ足を向けた時、心友の声がした。
「美希っ!」
「舞ちゃん!」
「「やっと見つけた!」」
「アタシから先、言ってもいいかな?きっと舞ちゃんが聞きたいことの答えだから。」
「うん、聞かせて?」
「アタシ、聖夜振った。」
「…そっか、アイツもタイミング悪いね
ま、お疲れ様。」
「うん。
あの、アタシ達ってどーいう関係なの?」
「心友。決まってるでしょ?」
即答…よかった、姫ちゃんの言ってることは正しかったや。
「…うんっ!」
「さて…教室戻る?」
「あっ、アタシその前に中庭に寄っていい?」
「いいよ。私も着いてく」
「えっ?大丈夫だよ」
「一緒に行きたいのー」
アタシは舞ちゃんに中庭で会った姫ちゃんの話をしながら歩いた。
「ふーん。ん?あれ、西條姫ってまさ…「姫ちゃん!」
「美希さん。
…全て、解決しましたか?」
「したよ!姫ちゃん、ありがとぉ」
「私が美希さんに教えた詩です。どうぞ」
「え?いいよ、これ姫ちゃんの好きな詩なんでしょ?」
「いいんです、私はもう要りませんから」
姫ちゃんは最後に軽く微笑んだ。
「美希さん、舞さん、いつまでも貴女達の絆が続きますように。
いつでも私は貴女達の側に居ます。また会いに来ますね。
…さようなら」
強い風と光に思わず目を閉じ、開けた時にはもう姫ちゃんは居なかった。
「あれ?」
「美希…思い出した…」
「何を?」
「西條 姫…
7年前、旧校舎の屋上からこの中庭に飛び降りたんだ。原因はイジメから始まった心友との仲違い。
だから、私達を見ててほっとけなかったんじゃないかな?」
「案外怖くない幽霊も居るんだね…」
「うん…」
2人で顔を見合わせた時。
「こぉらぁ!佐倉舞ぃ、園田美希ぃ!
もう先生の授業始まってんでー!せめて担任の授業は受けんかーい!とっとと戻ってこーい」
「はーい」
「…ふんっ」
舞ちゃんは不良を演じてるから返事は返さなかったけど小さな声ではい、と呟いたのが聞こえた。
「舞ちゃんは不良に向いてないねっ♪」
「何よそれ。
…さてと、不良は授業サボりますわ。」
「えぇ?舞ちゃん、成績落ちちゃうよ」
「私は大丈夫なのー」
「授業終わったら屋上に行くねっ」
返事は無かったけど代わりに手を振ってくれたからきっと聞こえてる。
…ありがとう、姫ちゃん。
旧校舎の屋上を見上げながら姫ちゃんがくれた詩の本を握り締めて軽く笑うと
…こちらこそありがとう。
と姫ちゃんが言った気がした。