ーーー空が暗くなり始めた頃。


「美緒、最後あれ乗ろう?」


「うん。」

なんか緊張してきた。

だって!二人きりだよ!


並んで話してるうちにあっという間に順番がきた。



「よし、乗るか。」

といってエスコートしてくれた。



いろんな話をして頂上に近づく。


だんだん、会話も減ってきて、

外の夜景に夢中になった。


「綺麗だね、空。」


「おう。お前ときて良かった。」



…期待しちゃうよ、空 。


夜景に見とれていると、


ふわっ。


空に抱きしめられた。


「…そ…ら?」


「美緒。よく聞いてほしい。」

「……うん。」

「俺、美緒の事好きだ。」


……。え?嘘……。







突然のことに涙が溢れる。




「ほ……んと……ぐずっ……。」


泣きながら聞くと、

「泣くなよ。本当。好きだ。
俺と付き合ってくれますか?」












「よろこんで。」







そう答えた。








やっと、両想いになれた。





この気持ちを伝える事ができたんだ。


綺麗な夜景の中で

空はクリスマスプレゼントと言いながら首にピンクのストーンが入ったハートがついているネックレスをつけてくれた。


「ありがとう、空。///」

顔が赤くなるのがわかった。


「いーえ。」


そういって笑顔を見せてくれた。