ーー「私ね、空くんと別れるよ。」


……え?

「なんで?なんでよ!私のことは気にしないで?」

私は優菜の気持ちを知っているから。

もう忘れよう、って決心したよ?

なんで別れるの??


「空くんの好きな人は多分私じゃないよ。だから…だから…。」


泣きながら話す優菜の背中を撫でる。


「別れる。さよならをするよ。」

そう言って笑顔を見せる優菜。


強いね、優菜は。


私のためにありがとう。


……ごめんなさい。優菜。