ーーーん?
ゆっくり目を開けると薬の匂いがする。
ーーここどこ?
保健室か。
そして、手に温かいものを感じる。
ゆっくり首を動かし見ると
頬に涙のあとを沢山つけた
ー優菜の姿だった。
優菜の手は私の手に繋がれてる。
「優菜。ありがとう。そしてごめんなさい。」
そう呟くと、聞こえたように優菜が目をあけた。
ずっと付き添ってくれたんだね。
「っん!美緒…。美緒ぉ……!」
再び涙を流す優菜。
「ごめんね、優菜。」
震える声でもう一度謝る。
「こっちだよ。謝るのは!!」
そう言って話してくれた。
今までの優菜と空のこと。
ーー優菜は気づいていたんだ。
私が空のことが好きだって……。