「ねぇ、空くん?私達、まだ付き合ってからキス、してないよね。」 「あ、あぁ。」 曖昧な返事をする。 「キス、しよ?」 優菜が迫ってくる。 ギリギリまで来て俺は はっ、とした。 優菜の肩を優しく押し、 「ごめん…。」 と呟いた。 「なんで?やっぱり優菜じゃだめなの?美織じゃなきゃだめなの?」 …なにも答えられなかった。 ーーー俺の本当の気持ちは?