『わかんないっ!!』

泣きながら言う七瀬が頭から離れない。
俺は、小さい頃から七瀬が好きだった。
七瀬のお父さんにも、

『俺七瀬のお婿さんになるっ!!』

なんて言っていた。

『七瀬をよろしくな?朝陽くん。』

っと優しく言ってくれた七瀬のお父さん

その日から、
絶対七瀬を守る。
泣かせない。
そう決めてたのに……

「俺はなにしてんだよ…」

外の雨音と自分のため息が
自分の部屋に響いた。