「朝陽!?」

朝陽でした。

っじゃなくて!!
拓哉くん置いてきちゃったよ!?
後で謝らなきゃ…!

そして、近くの公園に入ったところで
朝陽は掴んでいた左手を離した。

「っはぁ…朝陽!?」

「っ…」

「ねぇ!」

なにも答えない朝陽にイライラが募っていく。

「なんで!」

「………」

「あさ…ひ!?」

朝陽は…




私を…




抱き締めていた。