私の体に軽い衝撃が走る。
前を歩いていた人にぶつかってしまったようだ。
それも…不良に…。
「あ…あの、ごめんなさい。よそ見してて。」
私はとっさに謝った。
だが不良からかえって来た反応は勿論「いいよー」などではなく…。
「おいおい、じょーちゃん。謝って済むなら警察はいらねーんだよ?」
絡んでくるに決まっている。
「謝って済む問題もあると思いますが…。」
だが私は つい いつものペースで反論してしまった。バカだ。