入学式も終わり、生徒は下校時間となっていた。
「いやぁ〜、偶然ってあるんだな!全員 同じ道なんて!」
はるか が笑いながらそう言うと、アキラ君も微笑みながら「確かにな。」と言った。
現在 私達は 私、はるか、杏子、アキラ君、レン君 の五人で帰っていた。
本当に偶然な事に、全員途中までの帰り道が一致していたのだ。
嬉しいことこのうえない。
だから私は油断していた。
いや、浮かれて周りをよく見ていなかったのだ。