「隣いい?」




シートを敷き、皆が座り始め俺も腰をおろしたところに頭の上から声がした。





顔をあげ、声のする方を見た。






確か・・・アキ先輩。
男の間でも可愛いうえに優しいって言う噂の人。



「あ・・どうぞ」


少しばかり見惚れていた俺は若干緊張していた。




「アキ先輩ですよね・・・?」




「私のこと知ってるの?」



「男の間ではアキ先輩、有名ですよ。可愛いって」




アキ先輩は少し困った顔をして、照れて・・・そして華のような笑顔で「ありがとう」と言った。





俺は一瞬でアキ先輩に恋をした。