しどろもどろしている安藤。
すっげぇ可愛い……。

「だめっていうか……誰か来ちゃうよ……っ」

グッと胸板を押し返される。
でも俺はかまわず安藤に近づいて。

「大丈夫」

本当は俺が大丈夫じゃないんだけど。
こんな嫉妬、安藤を困らせてるだけなのに。

「ねぇ……」

俺の目の前にいる安藤は、これ以上にないほど真っ赤で、目も潤んでて。

理性をなんとか保って、俺は口を開いた。

「ちょっとだけ」

「や、やっぱり何かあった……、んっ」

安藤の言葉を遮るように、俺はキスをした。
今まで溜まってた何かが、崩れていくような感覚に襲われる。