私は

ゆっくり

くちを開いた。

 オガタ シア
「緒方 月愛」


「…歳は?」


「16」




男の人は、ため息を

ついた。


「人生、まだまだ

これからやん?」


男の人の言葉は

なんか知らんけど

心強く感じた。


「名前わ?」

私は

そう聞いた。