『そう…?んじゃ、遠慮なく!』

ウェーイ、と再び盛り上がる教室。


あたしはそんな空気に耐えられなくなって、
自分の荷物を持って教室を出た。


去り際、誰かの会話が聞こえた。


『やー助かった、
これで馬渕が来るっつったらどうしようかと』
『だよな、空気下がるしなw』


『珠実が聞いてあげたんだよ?
みんな感謝してよ、爆笑』
『はいはい、野口サンキュ』