あたしの腕の中に居た、響輝くんが顔を上げる。


「雫月の友達?」


そして、響輝くんはあたしに尋ねる。


「大事な女、だよ。俺にとって」


響輝くんの言葉に、彼が答える。


響輝くんはゴシゴシと、涙を拭い彼のことを睨む。


「雫月は、俺の女なんだからな!」


そう、彼に食って掛かる。


「じゃあ、俺とはライバルだな」


そう言い、あたし達のところにやって来る。


そして、響輝くんに視線を合わせるようにしゃがむ。


「響輝」


そう言って、彼は響輝くんの前に拳を突き出す。


それに響輝くんも拳を合わせる。


「おう、星夜」


そう、彼の名前を呼んだ。