「あ…、俊…」
「どうした?」
宏に電話してるんだけど出なくて、なんて相談は出来なくて。
…今日、宏の学校に行ってみようかな。
「ううん!なんでもないよ!」
「そうか、ならいいんだけど」
「用事あるから、またね!」
そう言って私は宏が通っている学校へと走り出した。
十分後、私は宏の通っている学校へと到着した。
久しぶりに来たなぁ…。
宏の通っている学校は偏差値が低く、誰でも入れるような高校だった。
「!」
校舎の方を見ると、玄関から宏と
女の子が恋人繋ぎで出てくる様子が私の目に映った。
―――――やっぱり、好きじゃなかったんだよ…。
その時、宏が私に気付いたのか女の子と繋いでいた手をパッと離した。
「おい!咲希!」