「し、俊…………

一応まだ宏と付き合ってるから、ごめん」



「…、おう、そうだな、ごめん」



ぱっと、私から離れた俊。


申し訳無いとは思うけれど、私には一応まだ宏がいるから。



「まあ、なんかあったら言えよ」



「……うん、ありがと」



その言葉を残し、俊は屋上の踊り場から姿を消してしまった。


私、これからどうすればいいんだろう…


宏と別れるべきなのか、


宏との距離を保つべきなのか。





♪~♪~♪~



「あ…」



そんなことを思っていたら、宏から電話が来た。


、どうしよう…



「よし、」



ぷち…



『咲希!』