事実を知り、俊の元で泣きまくった昨日。
家に帰ってからすぐ、氷で冷やしたから今日はすごくマシだと思う。
「大丈夫?咲希」
「お母さん…」
「辛いことがあっても、咲希の笑顔があればきっと乗り越えられるわよ!あ、だからといって作り笑いじゃなくてね?」
ふふ、と笑ったお母さん。
いつもお母さんのお陰で元気が出ている。
それに、俊も助けてくれる。
「……うん。ありがと、お母さん。いってきます!」
「いってらっしゃい!」
笑顔で送り出してくれたお母さん。
玄関のドアを開ければ、そこには俊がいた。
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