「もしかしたら、この子はあっちの高校の制服を持っているよ」 「どういうこと…?」 「いや、詳しくは分からない。だからもっと調べておくよ、あと正面の写真を撮れたら撮るね」 「あ、うん、ありがと、莉緒」 莉緒はやっぱりすごいよ…。 物知りで、インターネットに慣れてる。 私は次に、俊の元へと向かった。 あと30秒ぐらいでチャイムがなるかもしれないけれど、俊がいるなら大丈夫。 俊が逃げる場所といえば、屋上しかない。