「「「俊ー!!!」」」



「…うげっ、来やがった」


「え、何あれ」


「うーん、簡単に言えばストーカー?

よし、俺は逃げるからお前は教室に戻れ」



そう言った瞬間に、俊は階段を下って逃げていった。


俊もなんだかんだ言って、結構カッコいい分類だからなぁ


女の子に追いかけられるのもしょうがない気がする。



ガラララ…



私は教室のドアを開け、自分の席に向かう。



「咲希…!」


「あ、ちずる、ごめんね遅くなって」


「いやっ、これ…!」



そう言ってちずるは、私に携帯の画面を見せてきた。


その画面には、朝見た宏と黒髪の女の子が写っていた。