少し経って、今は二時限目の終わりに差し掛かったところだろうか。


私たちは屋上を出た。



「ほんとにありがとう」


「いや、別に…。朝気付いたのは俺だからな、すまん」



階段をゆっくり降りる私たち。


そこで、タイミングよくチャイムが校舎に鳴り響いた。


その瞬間、どどどどど…と走ってくる音が聞こえた。



「え、何か、危なくない?」


「うん、何の音だ?咲希、俺の後ろにいろ」



私はすぐに俊の後ろに来た。


その瞬間、女の子たちが私たちに向かって走ってきた。