「大丈夫か」


「……」


「おい」


「……」


「咲希!」


「…え、あ、なに?」



学校に着いた途端、俊は私を屋上まで来させた。


みんなが知らない、秘密の場所。



「あのさ、「分かってる、分かってるんだよ…っ、でも…!まだ整理がついてないの…!」



整理がついていたとしても、また見たら分からなくなるよ…


また考えていたら、また涙が溢れてきた。


なんで私は、こんなにも泣き虫なのだろう。



「大丈夫


泣くな、俺がいるだろ」


「!」



その言葉に私は、はっとした。