「え、でも…」


「いいからいいから!ほら!」


「俊、お母さんがこんなこと言い始めたらもう聞かないから…ごめん」


「あ、そうなの?それじゃあ、お邪魔します」



たぶん今日、俊はお兄ちゃんと一緒に寝るであろう。


パターンが読めてしまう。



――――――――――…
――――――…



「え!今日焼き肉なの!?」


「そうよー♪俊くん来たしねー♪」



お母さんはいつにも増してルンルンだ。



「いつも賑やかだよなぁ、咲希ん家は」


「うん。うるさくてごめんね?ほんとに」


「いや?楽しいよ、俺一人暮らしだしな」