「よし、もう皆も帰り始めてるし俺らも帰るか」



よっこらせ、と言って俊は立つ。


それに続いて私も立ち上がる。



「ありがと、俊」


「どういたしまして、これからも頼れよな!」


「うん!」



私たちは玄関に向かった。







「咲希!!…俊?」


「ちずる…!」



ちずるが玄関で待っていた。


怒ってる?かな…。



「もー!心配したんだかんね!?」


「ごめんー…!」


「てか、なんで俊も一緒なのよ」


「あー…、色々?」



私と俊は見合ってクスッと笑いあった。