『母さん、マル。今日、し...紹介したい人がいるんだ......』

駅まで走りながら、今朝の会話を思い出した。

『あら~?だーれー?彼女?』

『そ、そう...なんだ....今日、4時に家に来ることになってる。』

『は?来んの?』

『おう、だから今日、ダッシュで帰るぞ』

と、まあいわゆる“兄の権限”で強制的に急いで帰らされる事になった訳だが。