「行っ…く……」

「言ったな?」



カチッとキーを押す音が聞こえるとともに、広がる世界は一瞬にして変わった。

綺麗な自然が目の前に広がる。



「やっぱ、シミュレーターの方に人がいないと、文字とかの案内機能が出ないんだな」

「あーうん……」



それより、私はこの場所に来てしまった後悔が今だ、断ち切れずにいる。



うーうー

頭の中で唸っていたら……



「ちさと、ボケッとしてんな!」

「え?」



いつの間にやら、あの巨大なクマの獣が目の前に姿を現していた。

私は水を操って、戦闘を開始する。



「だから、同じとこ当てんなよ!」

「そんなこと言ったって!」