≪Game Over……≫



「お前らなぁ~」



モニターに映し出されるのは佐山教官。
頭を抱えて、呆れ顔。



「こんなザコ倒せないでどうするんだよ!レベル1だぞ!いや、レベル0.5だな」

「だって、拓馬(ちさと)がっ!!」

「はいはい。そういうのは後でやってくれ~。とりあえず、こっちに戻すから」



一瞬にして、私たちは仮想空間であるシミュレーションルームから、指令塔であるシミュレータールームに返送された。



「明日の試験は、落第決定だな」

「そんな~」

「ノウハウは全て教えた。あとはお前たち次第だな。健闘を祈る!」

「教官……」

「あとつかえてるのんだから、ほら行った!行った!」



そして、私たちはシミュレータルームを後にしたのだった。