「いってきまーす」
「あ、アカリ、気を付けてね。最近街の方物騒だから。」
買い物当番の日、カゴと少しのお金をもって私は街へ繰り出す。
「ちゃっちゃと終わらせて帰ってくるよ。雨も降りそうだし。」
心配そうに見送るメグに笑って答えた。
街までは小一時間歩かなくてはならない。
どんよりとした空を見上げて足を早める。
「あ、アカリ、てめぇサクサク歩きすぎた、ボケ!。」
聞き慣れた暴言に眼を丸くして振り替える。
当然のように後ろを付いてくるリク。
「....アンタ友達いないの?」
「は?」
「まぁ、いい。早く帰りな、雨降るよ。」
「街に行くんだろ?お前一人じゃ何かと不安だから、付き合ってやる。」
何なんだろう、この俺様ぶりは...
「雨ぬれちゃうよ?」
「うるせーな、ごちゃごちゃ言ってねーで女は黙って付いてこいよ。」
唖然と見下ろす私を無視して、小さな俺様が
先へいく。
「荷物とか、持つの一人じゃ大変だろ?」
真っ赤に色付いている耳を見つめて、静かに笑った。
可愛いとこあるんじゃん。