ほどなくして、セツの母国と私の国との戦争が始まった。
なんていう運命のイタズラ。
神様からの祝福という、国の誇りという特有の青い瞳。
セツももちろん持っているその瞳の色が、この国では彼を追い詰める。
両親はセツを家の中に隠した。
外出を一切禁じ、死んだものとして。
状況の分かってない私は納得がいかなかったけど、セツは一言も不満を漏らさなかった。
ただ母の言うことを聞いて、悲しい顔一つ見せずに。
今思えば、彼はあの年で自分の立場を良く理解していたのだ。
「....セツ、今どうしてる?」
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