「タルト作ろうかと思ってさ。」



「おぅ。お前絶対失敗するから、メグにやってもらえよな。」



「ムッ。」



「この前炭みたいなん作ったの誰だよ。」



「...上にのせる果物選ばせてやろーと思ったのに。」



「チェリータルト。」



「え、でも、」



「チェリータルト。」



プッ、



「はいはい。」













『セツー!お母さんがタルト焼いてくれるって。一緒に果物買いに、』



『チェリータルトな。』



『えー!私ベリー系のほうが、』



『チェリータルト。』



『え~...』












「おい!アカリ、ボケてんじゃねーぞ!」



気付けば雨に降られることもなく、街にたどり着く事が出来ていた。