あたしの頭は完全に思考停止。 状況が理解出来なくて、ただ呆然と立ち尽くしている、そんな感じ。 「だ、大丈夫?」 心配そうにあたしを見ている先輩は ほとんど視界に入ってなくて。 その先輩の後ろで、ポケットに手を入れて他所を見ている先輩しか見えてなくて。 「えっ!?あっ、だだだ、大丈夫です!失礼しました!!!」 あたしは無意識にそんなことを言って、気付いたらその場から逃げ出していた。