「鈴、あんたはバカだよ。絶対世界で一番バカだと思う。もしかしたら宇宙一かもね?」


そんな酷い事を笑顔でさらっと言ってのける彼女は本当に私の友達であり親友なのだろう。


たまに疑いたくなります。


「鈴はきっと初めての恋で気持ちの整理がつかなくて悩んでるのよ。まあ、恋愛もの見たり読んだり聴いたりしてるわりには疎い気がするけど…」


“それもあんたらしいわね”と言って笑う彼女に明奈もなんだかそんな気がするけどなんて思ったのは内緒。