すると拓真の顔が近くにあった。


あれは夢だったんだ…。


「なんで泣いてるんですか?」

「みんなが…離れて行く様な気がしたから…夢だったみたいだけど」


そう言うと笑う拓真。

なんか拓真の笑顔見ると安心する。


「美鈴、ありがとうございます」

「どうしたの突然」

「僕、最近楽しいです。美鈴に告白してよかったと思います」

「うん、私もあの時はありがとう」

「あの時“友達からでいいなら”って言ってくれてありがとうございました。なんか自分にもまだチャンスがある様な気がして嬉しかったです」