「終わりましたよ、ご苦労さま」

声をかけられ目を覚ました時には、もう服もきちんと着せられ、酸素マスクも口にはめてあった。

「2人共女の子ですよ」

私はすごくホッとしていた。

たった2.3時間という手術は、一生に最大の辛い体験でした。

私も赤ちゃんも、命をかけて戦った時間、もし、どっちかしか助からない、母親か、赤ちゃんか、と選択されてしまったらどうしよう、私はどっちを選ぶのだろう。

そういういろんな不安を抱えてしまう程の長い時間に感じた。