“苦しい…”

「お腹が切られている」

麻酔がかかっていても、感覚はハッキリと残っていた。

お腹や子宮が切られている時は、痛みは全くといっていい程感じられなかったが、子宮の中にいる赤ちゃんを取り出す時は、本当に死を覚悟されるほどの痛みを感じていた。

赤ちゃんは左右に並んでいたのではなく、上下にいた為、2人を取り出す時は、口から胃が飛び出してくるのではないかと言うぐらい、胃が上に押され、吐き気と気持ち悪さを抑えられなかった。